【自主レポート】

第34回兵庫自治研集会
第6分科会 地域での子育ち支援

 八幡市が環境自治体宣言をしたことで、八幡市環境エコネット・地球レンジャーの方々とゴーヤのカーテンづくりに取り組んだ。これらのことがきっかけとなり、子どもたちに環境意識が高まり、6年前から、「地球をまもろう」「八幡の町をきれいにしよう」を合言葉に、保護者とともにエコアクションを進めることとなった。子どもの育ちを見守りながら、「生きる力」の基礎となる取り組みを紹介する。



地球をまもろう
子ども・保護者・地域とともに

京都府本部/八幡市職員労働組合・保育所分会・南ヶ丘第二保育園

1. はじめに

 八幡市は、京都府の南西部にあり、京都市や久御山町、城陽市、京田辺市に隣接し木津川・宇治川・桂川の三川が合流して淀川となる地点に位置しています。
 当保育園は、1958年に八幡市に初めて公立保育園として建設され、その後園児数が増えたため、1974年に南ヶ丘保育園・南ヶ丘第二保育園の2園に分かれ現在に至っています。
 当初は、乳児(0~2)・幼児園(3~5)と位置付けていましたが、現在は、両園それぞれが0歳から5歳までの保育を実施しています。
 また同和保育園として、子どもたちの24時間の生活を捉え、地域・保護者・諸機関(小学校、中学校等)と連携をし、子どもの育ちを見守りながら、「生きる力」の基礎となる取り組みを進めています。

2. 園児数

年齢
クラス
園児数
担任数
年齢
クラス
園児数
担任数
0歳児
ぺんぎん
4
2
3歳児
きりん
16
2
1歳児
あひる
8
2
4歳児
ぞう
9
1
2歳児
りす
6
1
5歳児
らいおん
11
1
2歳児
うさぎ
12
2
幼児合計
36
乳児合計
30
 

3. 保育目標

① 基本的生活習慣を身につけた子どもに育つ
② よくみて、よく聞き、自分の考えを表現できる子どもに育つ
③ 豊かな感性を身につけた子どもに育つ
④ 自分が大切にされることにより自信と意欲をもった子どもに育つ

4. テーマ設定の理由

・八幡市が環境自治体宣言をした。
・八幡市環境エコネット・地球レンジャーが保育園にやってきた。
・環境エコネットの方々とゴーヤのカーテンづくりに取り組む。
 これらのことがきっかけとなり、子どもたちが、「地球温暖化」がすすむと植物や動物が絶滅したり、島が 海に沈んでしまったり、災害や病気が増えるなどたくさんのことを意識するようになりました。
 そして6年前から、「地球をまもろう」「八幡の町をきれいにしよう」を合言葉に、保護者もまきこんでエコアクションを進めることとなりました。

5. グリーンカーテンづくり

 夏野菜の苗を植える6月、ゴーヤの苗も一緒にプランターに植えます。土づくりから子どもたちも参加します。「先生、土っておもいな。」「ゴーヤ食べたけどすごく、にがかったなぁ。」「ゴーヤのトンネルは、すずしいし、がんばろうな。」などみんなで力をあわせて取り組みました。


 

6. 保育園周辺の道路や公園の清掃活動に取り組む(クリーンデー)

・4月 軍手のはめ方、ごみ用のはさみの扱い方、分別(ペットボトル・燃やすごみ・燃やさないごみ・カン・ビンに分別する練習をする。
・5月~10月 5歳児が3グループに分かれ職員2人と朝9:30~10:15まで清掃活動を行います。
 円陣を組み「八幡の町をきれいにするぞ オウ」と掛け声をかけ出発。
・11月~3月 保護者にも声をかけ、5歳児は、わが子のグループの日に参加をしてもらう。
 5歳以外の保護者にも園便り等で知らせ参加を呼び掛ける。
 3月は、4歳児クラスの子どもたちも参加し、5歳児からクリーンデーのやり方を引き継ぐ。

7. 保育園のごみを集める

・木曜日 園中の燃やすごみを集める
5歳児のその日の当番の仕事 
・金曜日 園中の燃やさないごみを集める。

8. 成果と課題

・道路にタバコの吸い殻がたくさんすててあると「すいがらいっぱいやなぁ。ほったらあかんな」と子どもたち同士でびっくりしている姿があります。
・保護者にも参加をお願いすることで、保護者への啓発ができた。
・清掃活動をしていると、地域の方から「ありがとう」「えらいね」など声をかけてもらい、みんなの役にたっていることを実感し、頑張ろうとする意欲につながっている。
・今行っている活動以外にも、「水」「電気」「3R」のことなど、子どもたちと一緒に考えていけたらと思います。