【要請レポート】
1. 川井村の概要 川井村は、県都盛岡市の東隣に位置し、面積は563km2、人口はおよそ3,500人ほどで、面積のおよそ94%は山林が占めています。盛岡市境に源を発し宮古湾に注ぐ閉伊川(総延長75.7km)及び小国川や薬師川といった多くの支流に沿った形で集落が点在する中山間地帯です。1955年に川井、門馬、小国の3カ村が合併し現在まできていますが、当時は1万人を超える人口がありました。 2. 地元学とは 人のつぶやきにある背景や自然に耳を傾け、「なぜだろう?」と問いを発しながら、自分で見て歩き、自分の住んでいる地元を深く掘り下げ、自分の言葉で語って地域を自覚し、ものづくり、地域づくり、生活づくりに役立てていく必要があります。地元学とは地元に学ぶことです。調べた人しか詳しくならないし、聞いただけでは忘れてしまう。地元のものが自ら調べて詳しくならなければ、地域の問題解決の当事者にはなりえません。 3. 川井村での地元学の取り組み (1) 地域の資源を見直し夢広げる集落起業「夏屋ろばた塾」の挑戦 |
学生と一緒に資源調査 | 一人暮らし宅のスノーバスターズ |
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夏屋地区活性化構想は、以下のような構成で、構想のとりまとめをしています。 |
⑥ 成 果
いわてコミュニティビジネスフォーラムに出展 (2) 商工会が地域活性化に取り組む |
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この事業実施に当たり最も気になるのは天候です。雨で増水すれば釣りどころではなくなります。しかし、この時気づくのですが、本流が濁って釣りにならなくても支流では釣りができたり、天候が回復すると見る見る川の濁りが取れたりと、豊かな自然に感謝することばかりです。参加者もそうしたすばらしい自然の中で釣りができ、リフレッシュできることを、とても喜んでくれます。「どの川もきれいですね。釣れなくても、こんなすばらしい自然の中で釣りをしているだけでいいんです。」とおっしゃってくださる方もいます。地元に住んでいると当たり前だと思っていても、外から見ればそんなにすばらしいのかと、あらためて気づかされます。こういった感動を多くの村民が体験すれば、もっと郷土に誇りを持て、自然を生かした村づくりができるのではないかと感じます。 4. 地元学を生かした資源調査 そこで、川井村の地域再生にどのような方策があるか。地元学に習い、地域資源を見直してみることにしました。 (1) 滝は地域資源となるか (2) 地域資源の価値を探る |
沢を歩いて30分、初めて見る滝 | 滝があることで、水も生き返る |
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5. 地元学を地域再生にどう生かすか どのようにしたら地域の資源となるものに目をやり、それを活用したまちづくりに発展させることが出来るか、そこに地元学の効用があると思います。 |