【自主レポート】

第35回佐賀自治研集会
第8分科会 男女がともにつくる、私たちのまち

 保育現場と労働時間に関する考察。



保育現場と労働時間


大分県本部/日田市職員労働組合 早川千恵美

 「保育」という現場について考えるとき、活動内容、子どもの姿、保護者支援、と浮かんでくることは保護者としての事柄です。
 しかし、保育歴も30年を超えた頃、「労働時間」という4文字と出会うことになりました。もちろん"労働する時間は当初から決められた範囲"として、かつてから存在していました。
 現在の保育所は出勤時間が時間差になっていて、「早番」と呼ばれる勤務時間帯は、例えば7時半~16時です。当然、その労働時間の中で仕事をし、内訳として、保育・書類の作成、整理・食事・休憩となりますが、これらはすべて"子どもと共に"ということになるわけです。そして"子どもと共に"という言葉は、「安全」とどう向き合うか、と自分自身に向かっていくことになります。安全という基盤の上に、その子どもの幼児期における時間の過ごし方、さらに進めて考えると、それがどうその後の人生を決めていくのか、そこへと思いは巡っていきます。そしてそれが保育現場の中で常に繰り返されていて、労働時間の中でなされていく「労働」です。「労働」は働くことですが、辞書によると「特に、賃金や報酬を得る目的で働くこと」とあります。その通りです。
 実際に、社会の仕組みとしてみれば、保護者ももちろん労働者です。要約して考えれば、ひとりの子どもの大切な時期に寄り添い、賃金を得る、ということで成り立っているわけです。
 さて、保育歴30年を超えて出会ったと感じた「労働時間」ですが、これも要約すると、保護者支援まで含めたところで、結局どう組み立てて労働者である保育士として働いていくのか、ということでしょうか。もっと保育者として仕事ができる好ましい環境で働けること、そこには仕事も楽しみ、自分の人生も楽しむ、そんな光(希望)が差す。それと、「保育現場の中の労働時間である」とまとめることにしました。