【自主レポート】

第35回佐賀自治研集会
第8分科会 男女がともにつくる、私たちのまち

 日常の様々な場面で男女共同参画推進の必要性を感じるなか、市民有志や、女性人材リストのメンバーと一緒に完成させた、紙芝居を紹介する。



男女共同参画啓発の必要性
―― 高齢者福祉担当となって感じたこと ――

大分県本部/豊後大野市職員連合労働組合 髙野 辰代

1. はじめに

 2014年の4月に9年ぶりに新しい職場に配属されました。配属されたのは、高齢者福祉係でした。全国で9番目に高い介護保険料の当市が抱える課題は多く、毎日があわただしく過ぎていきます。そんな中、男女共同参画推進の必要性を感じるシーンがあります。今回は、そのことと、2013年度、市民有志や、女性人材リストのメンバーと一緒に完成させた、紙芝居を紹介させていただきます。


2. 地域ケア会議の中のひとつの課題として

 「地域ケア会議」とは、介護認定の軽度のケースのケアプランについて、各専門家(作業療法士・保健師・歯科衛生士・管理栄養士・市役所)が、ケアマネさんにアドバイスする会議で、その方の状態が、少しでも自立できるような具体的な目的を提案していくものです。NHKの番組でも、このケア会議について放映されましたが、高齢化社会が進み要介護者が増加していく歯止めの施策として有効なものです。
 そこで、でてくるケースとして「この方は、奥さんに先立たれてからは、まったく料理ができないので、配食サービスが必要です」とか「この方は、家事が全くできないので、このサービスを使います」とか「若いときは、仕事中心で、退職後は、趣味もなく、人と交流するのが苦手なので家にとじこもりがちです」など、高齢者の男性の多くがこのようなパターンです。ということは、性別にかかわらず、なんでも家事ができるような人にならないと将来、大変な場面に出くわすということで、本人も辛いけれど、いろんなサービスに頼らないと生活できないということは、市の財政にも影響してくるということです。若いときに、いろいろな趣味をもち、人と交流することは、元気な高齢者になることにつながります。


3. 2014年度の男女共同参画週間のキャッチフレーズは「家事場のパパ力」

 毎年、内閣府が6月23日から1週間の男女共同参画週間のキャッチフレーズを募集し、その年の啓発を推進していきますが、2014年は、家事に頑張る男性がテーマでした。「家事場のパパ力」ということで、女性の活躍が叫ばれる中、まさに家庭における男性の協力体制が必要ということでしょう。しかし、前段にも触れましたが、このことは、男性本人にとって、また、行政にとってとても重要なことです。


4. 2013年度に市民とともに作成した紙芝居

 男女共同参画の啓発のターゲットで、しかも、壁が高いのは、高齢男性です。いかに、その方々にわかりやすく伝えるかと考えると、サロン等で草の根の啓発をしていくしかありません。そこで、紙芝居を作ることにしました。

 まず、ストーリーを男女共同参画推進協議会委員さんに募集し、そのアイディアをもとに、シナリオを男女共同参画推進協議会OBで、市内の劇団員でもあるS氏、男女共同参画講師のKさんとMさんに加勢していただき、イラストは、女性人材リスト登録者の市内在住の子育て中のイラストレーターのAさんにお願いしました。
 「男女共同参画」についてわかりやすく説き、ひとつには「ワーク・ライフ・バランス」も中に入れ込み、地域性の高い背景としました。この作業の中で、よかったことは、イラストレーターのAさんに、この仕事がきっかけで、男女共同参画について学んでいただき、一人の賛同者となってもらい、啓発の必要性を理解いただくことで一枚一枚の絵がイキイキとしたものに仕上がっていったことです。彼女から「この仕事を受けさせていただいて、高野さんと仕事ができてよかった」と言われ、完成したときは、本当に涙が出る程うれしかったです。


5. おわりに

 紙芝居が完成して、ケーブルテレビ用のコマーシャルも完成しました。
 この紙芝居を使うことで、一人でも多くの人が男女共同参画の必要性に気が付いていただけることを願います。

紙芝居