【レポート】

第39回静岡自治研集会
第2分科会 アニメ マンガ コンテンツを活用した地域活性化

 海士町の地域振興についてのまとめです。



海士町の地域づくりについて
―― 地域資源を生かした産業振興・地域活性化 ――

島根県本部/海士町職員組合 松尾 昌臣

1. 海士町の状況

① 1950年頃は約7,000人近くいた人口も2010年10月の国勢調査では2,374人に減少し、世帯数は1,052であった。高齢化率39%……高校卒業後は殆どが島外へ流出し20~30歳代の活力人口が低く生まれる子どもも年に10人前後であった。(現在は40%で15~16人の出生)
② 国の経済対策に呼応した公共事業への投資で社会資本は整備された。……離島振興法等
 その結果、住民の暮らしは改善された一方で体力以上に膨らんだ地方債。
 ・2001年度末で約101.5億円(ピーク)あった。(2014年度末は約82億円)
③ 2002年5月の町長選挙……地縁・血縁を否定した町民の選択。
 先ず職員の意識改革から……役場は「住民総合サービス株式会社」である。
 ※ 地域経営は企業経営と同じである。
   意識を変えるには……年功序列を廃止して適材適所主義に、組織を現場主義に再編する。
 ※ 職員が地域を変える。

2. 自立への覚悟と選択~単独町制

① 平成の「大合併の嵐」が吹く中で、島嶼間の合併は、そのメリットが活かされないことから、2003年12月任意合併協議会を解散。覚悟の単独町制を決断する。
 ※ 「自分たちの島は自ら守り、島の未来は自ら築く」という住民や職員の地域への「誇り」と「気概」が、「自立への道」を選択させた。※ それは自治の原点である。
② ところが、ある日突然のように「三位一体の改革」による所謂「地財ショック」が襲い、町税にも匹敵する地方交付税の大幅な削減は、島の存続さえも危うい緊急事態に直面する。
 当時のシミュレーションでは、2008年度には確実に「財政再建団体」へ転落の危機が予測された。
③ そこで住民代表と町議会と行政が一体となって、島の生き残りを懸けた「海士町自立促進プラン」を策定(2004.3)する。
 それは行財政改革によって「守り」を固める一方で、「攻め」の方策として新たな産業創出を強力に推進する戦略の、両面作戦である。

3. 生き残りを懸けた攻めの戦略……中・長期作戦

① 第1次産業の再生で島に産業を創り、島に人(雇用の場)を増やし、外貨を獲得して、島を活性化することである。……成長を島の外に求める。
 それには「現場第一主義」の体制づくり……内部部局の職員を減らし、その分を産業振興と定住対策のセクションに重点シフトする。
 攻めの実行部隊となる産業3課を設置。観光と定住対策を担う「交流促進課」、第1次産業の振興を図る「地産地商課」、新たな産業の創出を考える「産業創出課」を設置。
 その産業3課を、情報発信基地であり、町の玄関でアンテナショップでもある港のターミナル「キンニャモニャセンター」のワンフロアーにおき、現場重視の展開を。……ニーズを肌で感じる場に。(2015年度から地産地商課に産業創出課を統合)
 ※ 答えは常に現場にある。……五感を使って考えろ。
   地域再生戦略 ~島まるごとブランド化で地産地商~
② 第三次総振の、人づくり・モノづくり・健康づくりの3本柱をベースに、「地域再生計画(海士デパートメントストアプラン)」を策定。
 「地域再生計画」の認定(2004.6&2005.7)を受けて、島全体をデパートの階層に見立て、島の味覚や魅力を島まるごと全国にお届けする。
 あらゆる支援措置を活用して、自然環境を活かした第1次産業の再生で先駆的な産業興しに取り組む。
 ※ 島が生き残る道はそこにしかない。
  島根県のリーディングプロジェクトに指定される。……県から職員1人を3年間派遣(2005年度~2007年度)
  その産業振興のキーワードを『海』・『潮風』・『塩』の三本柱に地域資源を有効活用し、異なるもの同士を繋ぎ究極のふるさと振興をめざす。
 ※ ハードルの高い厳しい評価が下される東京で認められればブランドにという考えから、メーン・ターゲットを最初から東京においた。……東京で認められてブランドに。
  島ブランドを売り出せ キーワード『海』 ~豊かな海~
③ 第1弾が「島じゃ常識 さざえカレー」の登場。島の食文化を商品化してヒット商品となる。
 <キーマンは、商品開発研修生>
 それまで商品価値のあることすら気づかなかったものが、外の目から見れば驚きとともに新鮮な魅力として映る、良い見本となった。
④ 第2弾は種苗の生産から育成・販売まで一貫生産をめざし、U・Iターン者と地元漁師が協力して、「隠岐海士のいわがき・春香」の養殖に成功。春から初夏限定のいわがきとして、築地市場や首都圏のオイスターバーで大ヒット。(現在28万個を養殖。県のブランド5品目に認定。)
 安全で美味しい島根の県産品認証制度による認証書(水産第1号)を授ける(2010.2.18)。……生産工程管理基準・安全強化基準をクリア。
 <キーマンは、脱サラのIターン者>
 岩ガキ養殖を始めたいと都会からIターン7人が移住。(新規漁業就業者制度を活用)
⑤ 産業振興の命運を懸け、商品開発から販売まで、外貨獲得のリーディング・カンパニーをめざして、第三セクター「(株)ふるさと海士」を立ち上げる(2005年3月)。
 CAS事業部・塩事業部・キンニャモニャセンター事業部(しゃん山・常識商店・船渡来流亭)
 「CAS(Cells Alive System)」という新技術を導入し、旬の味覚を次から次へと商品化。
 首都圏の外食チェーンをはじめ百貨店、スーパー、ギフト販売など着実に販路を広げつつある。また、2007年4月から中国上海へ、2009年9月から米国への輸出も始まって、海外市場への拡大も期待できる。
 ※ 離島の流通ハンディを一気に克服し、また出荷時期の調整も可能となり漁業者の収入確保に大きく繋がった。
  海士町漁業研修施設の整備(2012.7竣工・2012.9開所)
  「島で活き・島で生きる~そして次世代に繋ぐ」をテーマに漁場の保全と育成の研究施設
  海藻を主とする専門家の研究で蓄積されたノウハウを漁場に展開する。
  島ブランドを売り出せ キーワード『潮風』 ~大地はミネラル~
⑥ 公共事業の減少により、建設業を営む経営者が異業種参入を決意。
 (有)隠岐潮風ファーム(2004.1設立、建設会社100%出資)
 会社と社員、そして島の生き残りのために、新たに農業(畜産業)を営む会社を設立。
 会社が農地を扱えるよう「潮風農業特区」(2004.3)を申請し、農地法の規制緩和を受ける。
⑦ 「島生まれ、島育ち、隠岐牛」のブランド化をめざし、勝負は品質に厳しい東京食肉市場に絞る。
 <キーマンは、社長も社員もUターン者>
 隠岐牛の成績と評価
 2006年3月に3頭を初出荷。全て高品位のA5に格付けされ、肉質は松阪牛並の評価を受ける。(初出荷最高値 A5・kg当たり3,767円)
 2008年11月から市場が求める月12頭の出荷体制が整う。
 出荷成績
 2006年3月~2015年3月末現在1,179頭を出荷
 隠岐牛の効果
 地元子牛市場で雌牛の単価が約3万円アップし、農家の生産意欲と規模拡大につながっている。また、他の町村でも建設業者(4社)が畜産を始めた。
 隠岐牛の担い手になりたいと都会からIターン者3家族(20代~40代)が移住。
 大型の畜産経営が登場したことにより、島中の田んぼを賄う堆肥製造も可能となり、島で循環完結する有機農業への道が拓けた。
 隠岐牛をはじめとする海士町の農畜水産物を島の食文化とともに提供し、商品販売をする「地域産物販売提供施設」を2007年8月初旬にオープン。
 隠岐全島の基幹産業として今後の展開を大いに期待したい。
 ※ 隠岐牛の定義……隠岐四島で生まれ育った黒毛和牛の未経産の雌牛で、日本食肉格付協会で肉質等級が4等級以上のもの。
  Iターンの若者達が地域起業に挑戦 ~「干しナマコ」づくり他~
⑧ 漁業者とIターンの若者が、新しく事業を起こし、町と漁協は漁業所得の向上と若手漁師の育成につなげようと、支援のための農林水産物処理加工施設と海藻資源研究施設を整備する。
 島の新しい「隠岐産干しナマコ」のブランド化をめざすと同時に、ナマコ・アラメの種苗育成と、全国各地の〈磯焼け〉解消に役立てるツルアラメの種苗育成の研究に取り組む。
 (株)たじまや(2007.6設立)……干しナマコ加工・海産物養殖等。2009年末に中国へ初輸出。
⑨ 地域通貨モデルシステム実証実験……地域通貨「ハーン紙幣」(500円・1,000円)の発行(2005.8)。
 ※ 地域経済の活性化と、人と人とのコミュニケーションの多様化を図る。

4. 町の支援策

① Iターンのための定住対策として(2004年度~2014年度)
 体験住宅22戸、定住住宅の新築50戸、空き家リニューアル等45戸、公営住宅5戸、看護師住宅3戸、合計125戸を緊急整備。
 全住宅(体験住宅を含む)209戸……(内教員住宅20戸)
 少子化対策として「海士町子育て支援条例」制定(2004.10)
 結婚祝い金(1カップル5万円の助成)
 出産祝い金(1人目10万円、2人目20万円、3人目50万円、4人目以上100万円)
 妊娠出産交通費助成
 不妊治療のための交通費助成(30万円限度)
 18歳以下の精密検査のための交通費助成
 保育料は第3子以降無料
 転入児童奨励金5万円
 就学前乳児医療費償還払い
 頑張る子ども応援事業補助金(小・中・高生へ島外遠征費1人1万円)

5. 産業振興策の効果……いま島に若者が

① モノづくりをベースとする産業振興策を進めた結果、
 雇用創出効果 204人(UIターン者 2013年3月末現在)
 加工業務に関するセミナー及び人材育成講習会を160回実施。
 流通及び販路開拓のための人材育成講習会を124回実施。
 ITに関する講習会を20回実施。
② 資源発掘、宝探しなど、商品開発の施策を進めた結果、
 商品開発研修生採用 25人(内、3人が現役、7人が町内就職又は起業。)
③ 地域資源を活用したモノづくり運動を進めた結果、
 集落及びグループ等、活動団体結成 7組
④ 島での就職や起業、島暮らしの運動を展開した結果、
 332世帯、486人のIターン者が海士町に定住……「信頼できたから」・「宝物があるから」・「職員の対応が良かった」など(2014年度末現在・定着率約50.52%)。
 ※ 総人口では増えないが、活力人口が増えたことによって人口構成のバランスが良くなった。
  Iターンのための特別な支援制度は何もない。
 ※ 都会の若者は、自分が活躍の「ステージ」を求め、また島は「やる気」と「スキル」のある若者を求めていた。それがうまく融合して島の新しい力に発展している。そして彼等はみな高学歴でキャリアを持ち合わせていることも特長的である。……若者・よそ者・馬鹿者が島興しの原動力になっている(Uターン204人)。
 ※ それは島に仕事があるから来るのではなく、島の宝探しに、そして島のために何か役立ちたい、起業したいという高い志と思いの強い若者たちである。……40歳代以下の生産年齢層が増えてきた。
 ※ 島の新しい「風」と「力」は、いま地元の若者とIターン、またIターン同士とのカップルが次々と誕生して、「縁」から始まった交流は「血縁」という確かな絆へ変化している。

6. 辺境の島に改革の光が……構造改革が芽吹きつつある

① 大胆な行財政改革を行う一方、「島まるごとブランド化」を掲げ、「海」・「潮風」・「塩」の3つをキーワードに試行錯誤で取り組んだ一点突破型の産業施策と定住施策がうまく連鎖して、その効果が表れてきた。
 様々な分野に再チャレンジの機会が広がって、島の資源・伝統文化を活かした起業家が島に根ざした新たな産業を生み出し、横のつながりで事業を更に生み出し、「合わせ技」の島型ビジネスが展開されつつある。
 国の「立ち上がる農山漁村」のモデルに、第三セクター(株)ふるさと海士が認定証を授与された(2007.1)。
 自らの創意工夫により、優れた施策を実施したとして、総務大臣表彰を受ける。(2007.11.20)
 町村自治の健全な発展を遂げ治績極めて優秀な町村として、全国町村会長表彰を受ける(2008.1.31)。
 中国経済産業局長より地域資源の「白いか、いわがき(春香)」を活用した加工商品シリーズによる「隠岐・海士島便」ブランドの確立と販路拡大について、中小企業による地域産業資源を活用した事業活動の促進に関する法律の規定に基づき認定書を交付される(2008.2.29)。
 総合的な地域づくりに貢献する団体、個人を顕彰する「地域づくり総務大臣大賞」が創設され、その「大賞」の第1号を受賞する(2008.3.13)。
 農林水産、経済産業両省からは、「(株)ふるさと海士」の農林水産業者と商工業者等が連携し、それぞれの技術や特徴等を活用した先進的な取り組みが認められ「農商工連携88選」に選定され両大臣から認定証を交付される(2008.7.3)。
 2008年にっけい子育て支援大賞に、給与カットで生み出した資金を子育て支援に充てた成果が認められ受賞する(2009.1.28)。

7. 未来を支える人づくり……人間力溢れる海士人の育成

 ※ 「まちづくり」の原点は、究極「ひとづくり」にある。持続可能な地域社会を創る力「人間力」が即ち「地域力」となる。
 ※ 「人間力溢れる海士人」の育成をめざし、教育委員会、健康福祉課、財政課の連携による「人間力推進プロジェクト」を立ち上げる(2005.4)。……「地産智生」の人づくり。
  交流を通した人づくり⇒そして、思わぬ効果 ~海士ファンの急増~
① 都市との交流
 海士中学校の修学旅行では、一橋大学を訪問し、海士町を題材に中学生が大学生に講義を行う(2005-2008)。
 講義を聴いた一橋大学の学生が卒業後、海士へ移住。⇒2008年からは東京大学で講義を実施。
 また中学生が東京の1,000人の前で、地域と自分の夢について堂々と発表も行った(2008.12.20)。
 若手の一流講師と都会の若者たちが海士の小・中・高校で出前授業を行う「AMAワゴン」の実施(2006-2009年で計19回)
 第一回目の講師として来島した岩本悠氏がその後、海士へ移住。海士の「人づくり」に参画して、その後の影響力は極めて大きい。
 交流を通した人づくりの実績と今後の展望 ~この島を未来をつくる学校にしよう~
 ※ 様々な交流を通して自分たちの地域の価値を再発見し、子どもたちや若者の愛郷心が向上してきた。
  中学生(23人)へのアンケート「いつか海士に戻ってきたい」4人→13人 (2006年一年間での変化)島を一つの大学に見立てた「海士大学」構想で、持続可能な明日をめざす。
  島をまるごとキャンパスに、まちの課題解決や体験交流を通して学ぶ「大学」の実現に向け、企業人向けの「五感塾」や自治体研修、子ども向け体験活動などが進行中。交流事業から人づくり産業への進化をめざす。
 ※ 地域活性化の源は「交流」である。交流を通して相互に人間力を高め合い、海士の応援団を島内外につくる。
  島前高校魅力化プロジェクト ~全国からも生徒が集まる地域×学校づくり~
  海士町にある島根県立隠岐島前高校は、島前3町村で唯一の高校である。少子化の影響を受け、約10年間で入学者数が77人(1997)から28人(2008)に激減。全学年1クラスになり、統廃合の危機が迫っていた。
 高校がなくなると、島の子どもは、15歳で島外に出ざるを得なくなる。その仕送り等の金銭的負担(子ども一人につき、3年間で450万円程度)などにより、人口は流出、UIターンも来なくなり、自立への取り組みが水泡に帰す。
 ※ 高校の存続は、島の存続に直結する。
  島内の子どもや保護者、住民の不安の声も受け、「ピンチは、変革と飛躍へのチャンス」という信念で島前3町村と県立高校が連携し、改革の構想を作成(2008.2)。全国からも生徒が集まる魅力的な高校づくりを推進中。
② こうした取り組みの最中、2010年度の卒業生は約3割が国公立大学に合格、2011年度の卒業生からは初めて早稲田大学への進学者も出た。
③ 入学志願者数も、2008年度は27人だったが、2012年度から2学級になり関東や関西などの県外からの志願者も含め59人と倍増して、島外から23人が入学した。
④ 2015年度も募集定員2学級になり57人中、島外から27人が入学した。
 ※ 少子化が進行する中で、離島における高校の定員増は異例ともいえる。
⑤ また教員も2013年度は一気に9人増員となった。
 ……離振法5人+学級増4人
⑥ 2011年度には、学校としては全国唯一「キャリア教育推進連携表彰(文科省・経産省)」を受賞した。
⑦ 地域の課題を解決し、「プラチナ社会」をめざす全国各地の取り組み124団体の中から第1回プラチナ大賞並びに総務大臣賞を受賞した(2013.7.25)。……発表テーマ「魅力ある学校づくり×持続可能な島づくり~島前高校魅力化プロジェクトの挑戦~」
⑧ 2015年度は文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)指定校となる。
⑨ 今後は地域と学校が一体となった地域そうがかりの教育を推進することで、「子育て島」「人づくりの島」として教育のブランド化を図り、子ども連れの若いUIターンの定住促進にもつなげていきたい。また、地域の未来を担う人づくりのモデルを構築し、この島で育った若者が将来的に島に戻って活躍するという人の循環型の「島づくり」をめざす。
 ※ モノづくりの地産地商から人づくりの地産智生へ。

8. 地域活性化の要件

 ※ 自分たちの地域は自ら守り、地域の未来は自ら築く……それが自治の原点である。
 ※ 地域の活性化の源は「交流」にある。……異質なものを取り入れ多様性を持ち互いに変化し成長する。
 ※ 若者・よそ者・馬鹿者がいれば地域は動く。……動けば必ず変わる。
 ※ 退路を断たれれば先に進むしかない。
 ※ ハンデをアドバンテージに変える知恵を出す。
 ※ 活性化とは惰性の仕組みを変えること。……仕組みを変えるためにいかにエネルギーを使うかで可能となる。

9. 最後尾から最先端へ……サスティナブルな島に

 ※ 地域経営は企業経営と同じである。……他力本願では出来ない。
 ※ 「地域の自立」という進むべき道と「活力ある持続可能な島」の将来像を示す。
① 役場は「住民総合サービス株式会社」である。町長は「社長」、副町長は「専務」、管理職は「取締役」、職員は「社員」である。一方の住民は、税金を納めた「株主」であって、またそのサービスを享ける「顧客」でもある。
 課長以上で構成する「経営会議」を毎週木曜日の午後5時15分から開催して、戦略の検討や調整、また決裁に代わる協議の場としている。
 ※ 仕事を成し遂げるには、「熱意・誠意・創意」の三つの心が不可欠である。
② 町政の経営指針 『自立・挑戦・交流』~そして人と自然が輝く島~
 「人と自然が輝く島」とは……人と自然が生き生きとして、ゆたかな島。
 ア 人間力に溢れた未来を支える人づくりの推進。
 イ 交流を通して人のネットワーク化。(海士ファン・応援団)
 ウ 自然の恵みによる第一次産業の再生。
 エ 人(健康)・自然(環境)・生活(文化)に配慮したサスティナブル(持続可能)な島に。……第四次総振「島の幸福論」に繋がる。