【自主レポート】
1978年よりはじまった誕生日健診。当時は、自治体病院の統廃合や県・医師会・大学、三者一体となって進めている基幹病院構想等攻撃が進められ、へき地住民に対する医療福祉の切捨ての危機感がありました。そうした情勢の中で、病院は、健福闘争の柱として住民の健康と生活を守る立場から誕生日健診を組合としても前向きに取り組みました。 2002年度は下記内容で健診が行われます。
以下は西城町の広報誌より抜粋したものです。 1972年に成人病追放宣言をした西城町では、1978年全国でも画期的な試みの施設検診として、「誕生日健診」が始まりました。 病気の早期発見、治療を目的に、また、予防の観点から食事や運動、休養など日常生活を振り返る機会として多くの方に受診いただき、定着してきました。 昨年度、要注意、要医療、という結果が出たものとしては、高血圧、高脂血症、血糖異常、肝疾患などいわゆる「生活習慣病」が上位を占めました。 依然として、生活習慣の見直しは大きな課題ではありますが、その一方で自分の身体をよく知り、改善のポイントなども認識され、それに向けて努力していらっしゃる方もいます。 しかし、検査の結果からは異常が認められなくても元気のない人、逆に「精密検査が必要」、「治療が必要」という結果出ていても前向きに笑顔で生活している方がいらっしゃることがわかってきました。 そこで、この誕生日健診を、「病気さがし」から「元気づくり」のイメージに移行させ心の健康も表せたらと検討を重ね、2002年度からは、健診のスタイルが変わります。 病気をいかに少なくするかという「マイナス減らし」と「プラス増やし」という発想によって健診を行うというわけです。 具体的には、受診者が検査項目を自由に選択し、保健指導・栄養指導が「健康相談」という形になったことです。 また新たに、事前に「健康力チェック」を併せて行っています。 健康力チェックとは、健康管理力、抗ストレス力、人間関係力、生きがい力、家族機能、地域保健機能の6項目の視点から健康を評価します。元気であるためには病気の有無だけではなく仲間・生きがい・趣味・家族などいろいろな要素が必要です。 このチェックで元気の源が何かを振り返り元気づくりをよりすすめていただきたいとの思いで行っています。 最後に課題としては、市町村の合併問題は避けられないものがあります。 この健診はぜひ存続して欲しい等要望も数多く出ております。組合としても合併による自治体病院の存続及び、住民の健康を広域圏化し安心して日常生活が営んでもらえるよう、また、働く場所の確保としてもがんばりたいと思います。 |