ニュース

  
            
  
 

地方労組発

石川地方労組ニュース

「コロナ禍」を口実としたあらゆる攻撃をはねかえし 2021春闘を闘おう

全国一般石川地方労組は、1月24日、新型コロナの感染対策を講じた上で、春闘討論集会を開催した。中川委員長のあいさつの後、種井書記長から、春闘方針案が提案された。「コロナ禍」が大宣伝される中で、私たち自身が萎縮し、「コロナだから仕方がない」と情勢に流されるのではなく、具体的な分析にふまえ、厳しい生活の現状を打破するために賃上げに取り組むことが提案された。また、労働条件の前進、労働法制改悪阻止、憲法改悪反対、「戦争のできる国づくり」反対、そして組合つぶし弱体化を許さず、組織の強化と拡大に取り組むことが提起された。

門前サンケン闘争など争議・闘争に勝利しよう!

続いて、町野工場の閉鎖など会社の「事業再編」に伴う労働条件の改悪を許さないために奮闘する門前サンケンの仲間からの闘争報告、不当解雇撤回を求めて裁判闘争に取り組む石川ユニオンの仲間からも争議報告が行われた。
全体討論では、◇「コロナ禍」の中で生活が厳しい。しっかりした賃上げを求めたい◇「コロナだから何でもガマン」といった社会的な風潮に流されない論議を作りたい◇非正規雇用の仲間の条件改悪をはねかえすため、正社員組合員も含めて全体でたたかいたい◇組織の強化、組合員の拡大なくして力は発揮できない。組織の強化・拡大に取り組みたい◇コロナで従来のような組合活動がやりづらい面も。工夫を重ねて丁寧な論議を作りたい◇バイデン政権誕生で、菅政権は日米同盟の強化を打ち出した。反戦平和のたたかいを作るべき…など、活発な討論が行われた。

医療・福祉現場で苦闘する仲間とともにたたかおう!

続いて、自治労石川県本部の野村委員長を講師に迎え、「医療現場の状況と組合の取り組み」の問題提起を受けた。自治労石川県本部によるアンケートに基づき、過酷な現場の実態、コロナ差別に苦しむ現実、現場を支える様々な組合の活動が報告された。
参加者からは、◇医療現場で働く人の苦悩がわかった◇医療従事者に対して心無いことを言うことなど信じられない◇現場の方に感謝と敬意を伝えたい◇医療現場で働く人の生活も脅かされている◇公的病院の統廃合を進める菅政権はおかしい◇政府のGoToキャンペーンで感染が広がった…などの多数の感想が寄せられ、医療・福祉現場で働く仲間の苦悩を共有し、ともにたたかう決意をかためた。


医療・福祉現場で苦闘する自治労の仲間へ参加者が寄せ書きした檄布を贈った

 

春闘のなかで組織の拡大・強化を実現しよう!


こうして二〇二一春闘をたたかう方針と決意を作り出してきた。経営者団体は「コロナ禍」を理由に賃上げの大幅抑え込みや労働法制の改悪を公言している。

経営者たちの賃上げ抑え込みをはね返し、働く者の雇用・生活・権利・平和を守り向上させるために奮闘しよう。そしてこの春闘を通じて、新たな仲間の全国一般への加入、新しい分会の立ち上げを実現しよう!

 

門前サンケン支部の闘い


「事業再編」に伴う労働者への犠牲押し付け反対!
通勤バス継続など労働条件を守ろう!


門前サンケン支部の闘争は今まさに正念場だ。

昨年2月以降、組合は支部の仲間が働く町野工場閉鎖に反対し闘ってきたが、多数派別組合が早々と合意したことをタテに、会社は一方的に昨年11月から「特別早期退職制度」による事実上の大量首切りに踏み切った。長距離通勤を強いられる内浦工場への異動に耐えられず、既に全社で67名の労働者が五月までに退職を選んだ。こうした厳しい状況で、組合は、昨年秋の職場討議にふまえ、組合員が働き続ける具体的な労働条件について、昨年11月18日(第7回)、今年1月14日(第8回)と、会社と団交継続中である。

なかでも雇用の根幹を支える最重要の労働条件は、女性組合員の通勤バス継続だ。これは、十年前の門前工場閉鎖時の労使合意、県労委の和解協定、さらに直近の勤務時間変更時の労働協約(2019年、「女性組合員の通勤バスを従来通り継続する」と明記)により確立されている。

しかし、会社は第8回団交で、当初「行わない」と回答。組合は断固抗議した。会社は「和解協定に『当面』とある」と主張したが、「当面」が町野工場閉鎖までとした事実は一切ない。そもそも町野より遠い内浦工場まで異動を求める以上、通勤バス継続の必然性はより高く、廃止など論外だ。

さらに、前述の2019年協定は、会社が新たな勤務時間のもとで従来通り通勤バスを継続することを労使確認した労働協約だ。そこには「当面」等の時間の限定も、「町野工場」等の場所の限定も一切ない。団交で、会社は「関係ない」「違和感ある」「通勤そのものの協定じゃない」等と理由にならない主張で打ち消そうとしたが、会社がこの労働協約を無視することは明らかな不当労働行為だ。通勤バス継続は会社の義務である。(上記団交では、会社は渋々、再検討し再回答することを約束した)

支部の仲間を支援しよう


門前工場閉鎖から十年、再びサンケングループ「事業再編」に伴う犠牲が支部の仲間たちに振り下ろされている。これは私たち労働者全体の問題である。会社の協定無視、不当な労働条件の不利益変更に対し、地本の総力で反撃の闘いをつくろう。苦闘する支部の仲間を支援しよう!


地本・支部の総力で会社の理不尽な攻撃に反撃することを確認(2/6職場討議)