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オルグ養成研修会を開催 3年ぶりの研修会はウェブで

5月22日、第16回オルグ養成研修会をウェブにて開催した。隔年で実施する本研修会は、昨年の開催をコロナにより見送ったため、3年ぶり。全国から54人が参加した。ウェブのため日程を短縮し、午後いっぱいのスケジュールでふたつの講演とフリーディスカッションを行った。

全国から54人がウェブ参加した

 

労働の対価としての賃金という認識を

一つめの講演は、全国一般の先輩である石川の髙原壯夫さん(現・評議会特別幹事)が「働く者の賃金論」と題して、マルクスの資本論をベースに、労働とは何か、賃金とは何かを改めて問いかけた。髙原さんは研修会の立ち上げに携わり、第1回目から講師を務めるベテラン。「自分の命をつなぐための手段としての労働。人間だけが労働をしなければ食えない、生きていけない。賃金を稼ぐために働くのだ」と述べ、「付加価値の配分」でなく「労働力の対価」としての賃金という認識の重要性を力説した。今、在宅勤務が推奨されているが、企業側はポストコロナでもテレワークを定着させようとしており、労働時間の規制が軽んじられる危険性や、格差拡大の可能性についても懸念を示し、使用者側の都合のいい仕組みが作られようとする傾向は古くから変わらないことを指摘した。

今日の春闘の課題とは

続いて、全国一般評議会議長の福島憲一さんが「春闘の歴史と課題」と題した講演を行い、日本の春闘における賃上げ額や組織率などの変遷をデータで示しながら、今日の春闘の課題について説明した。福島さんは、近年の春闘が「要求型から協議型」へシフトしていることで弱体化していると指摘。この数年は賃上げを勝ち取っているように報じられているものの実質賃金はマイナス続きであること、要求の「額」から「率」への変化は賃金水準の低い中小企業にとって問題だとも述べた。

コロナ禍での模索

研修の最後は「コロナ禍における地方労組・職場での活動報告」をテーマに、参加者によるフリーディスカッションを行った。対面での活動に制限があるなかでどのように取り組んでいくかは、皆に共通する課題だ。従来なら職場に入って行う春闘オルグも、ウェブや電話、書面などで行っているところも少なくない。コロナ禍における取り組みの正解を見出すことは難しいが、各地の取り組み報告から参考となる事例があったり、課題や悩みを共有化したりすることができた。
最後に、福島議長の「全国一般運動、合同労組運動の継承と発展にむけて、団結して頑張ろう!」という発声とともに団結ガンバローで研修会を締めくくった。