ミャンマー研修生を自治労で受け入れ 民主的な組合運動を学ぶ

練馬区立の小学校で清掃職員による環境学習を視察

 

 

ITUC-APミャンマー連絡事務所のヌーヌールインさんが、連合を中心とする各産別、団体での研修を目的に一ヵ月来日し、6月5日から15日にかけて、自治労で受け入れを行った。

 

初日に訪れた静岡では、静岡県立病院労組・総合病院支部の常任役員会に参加し、組合員のニーズや意見をどのように執行部が把握するか、要求のとりまとめ、要求書の作成から交渉までのスケジュールなど、組合の基本的な運営について学んだ。また、こども病院を視察し、医師や看護師などスタッフ間のコミュニケーションのあり方、職員の配置状況や病棟間のサポート体制、廃棄物の取り扱いなどを見学した。看護師の長時間労働の問題、労働安全衛生や職員研修など、組合として大切な取り組みを学ぶことができ、また若い組合役員が多忙な中でも組合活動に取り組んでいることが印象的だったようだ。

 

東京では、病院、給食、清掃、福祉現場や人権施設などの視察や組合員との意見交換等を行った。6月10日は、練馬区立早宮小学校での環境学習に参加し、ごみの分別の仕方から廃棄するまでの流れを、清掃職場の組合員が小学生に対して、楽しく体験しながら学べるよう工夫して教える様子を視察した。

 

14日に訪れた社会福祉法人浴風会では、法人の歴史と概要とともに介護・福祉施設見学した後、労働組合との意見交換を行った。EPAでマレーシアから看護・介護労働者を受け入れていた経験談や、今後、ミャンマーからの労働者2人を受け入れる予定であることが大変興味深かった様子で、ヌーヌーさんからは、「受け入れるミャンマー人労働者の雇用契約書などの諸条件が、ミャンマー語で本人に示されているか、労働組合として法人当局に確認してほしい」とコメントがあった。

 

日本の様々な公共サービスの職場を実際に見て、そこで組合活動に取り組む組合員と交流したことで、どのように民主的に組合を運営していくか、労働安全衛生はどのように守られるべきかなど、多くのことを考える機会となったようだ。今回の研修が、ミャンマーの労働運動の活性化へ寄与することを期待したい。

 

※ITUC-AP:国際労働組合総連合アジア太平洋地域組織

 

 

東京都人権プラザで車いすを体験するヌーヌールインさん。同施設では、障害者や同和問題などの人権について、展示や体験でわかりやすく学べる工夫がされている。

 

 

右から静岡県立病院労組の牧田委員長、県立こども病院新生児科の中野ドクター、研修生のヌーヌールインさん、通訳キョーミンさん、新生児科看護師長