2013年9月

 

災害に強いまちづくり

 


目    次

 

 

はじめに  【Word:216KB】

序章 阪神・淡路大震災以降今日までの社会・経済情勢の変化 (自治体や公共サービスを取り巻く環境の変化)   【Word:373KB】


 1. 過疎化と高齢化の進行、「孤族」の存在

 2. 災害弱者への視座の確立

 3. 格差社会の到来(正規から非正規への流れ)

 4. 「公の責任」の希薄化 

 5. 国の仕事、都道府県の仕事、市町村の仕事の区分 

 6. 個人情報保護法の「壁」と復旧・復興行政

 7. 「都」構想に見られる二層制の地方自治制度の否定 

 8. 平成の大合併と広域自治体の出現

 9. 地方分権の進行の光と影 

 10. 「新しい公共」の登場 

 11. 公共サービスの提供の多様化 

 12. 介護保険制度の発足 

 13. 地方財政の窮乏(集中改革プランの進行)

 14. 団塊の世代の大量退職 

 15. 男女平等・男女共同参画から見直す防災まちづくりを

 16. 「人道支援の国際基準」~背景と役割

 

第1部 災害支援・復旧・復興の進め方 ― 東日本大震災で見えてきた課題とそれへの提言・対策 ―   【Word:4,235KB】


 1. 「想定外」といわれた大震災  【Word:3,444KB】

  【処方箋-1】地域防災計画のあり方を見直す

  【処方箋-2】災害規模・被害想定を根本から見直す

  【処方箋-3】過去の教訓に学ぶ
  
  【処方箋-4】自然災害とつき合う
 
  【処方箋-5】弱い所をバランス良く消していく


 2. 避難情報の信頼性とあり方  【Word:195KB】

 
  【処方箋-1】情報の重要性を再認識する

  【処方箋-2】無理のない避難計画をつくり、日常的な取り組みを行う

  【処方箋-3】被災リスク情報を徹底的に公開する 


 3. 自治体の崩壊  【Word:31KB】 


  【処方箋-1】自治体組織の防災力を高める

  【処方箋-2】自治体が自治体を助ける

  【処方箋-3】事業継続計画(BCP)をつくる

  【処方箋-4】災害援助法及び諸法令の総合的運用/県の役割

 
 4. 医療・福祉施設等の被災と災害弱者  【Word:31KB】 


  【処方箋-1】入院患者の安全の確保をする 

  【処方箋-2】緊急医療チームの派遣と受入れ体制を整備する 

  【処方箋-3】復旧時の医療体制を構築する ― 病院・診療所の機能回復と医師の配備 

  【処方箋-4】病院・診療所における災害マニュアルと 事業継続計画(BCP)を立てておく

  【処方箋-5】発災前から備える 

  【処方箋-6】災害弱者の状況を確認し、必要に応じて福祉避難所・避難所へ誘導する 

  【処方箋-7】福祉施設も災害に備える   


 5. 避難所の運営  【Word:74KB】 


  【処方箋-1】被災者の立場にたって避難所を運営する 

  【処方箋-2】福祉避難所の教訓を生かす 

  【処方箋-3】自宅での避難に対応する 

  【処方箋-4】広域避難に対応する 


 6. 仮設住宅の設置と運営  【Word:67KB】   


  【処方箋-1】人間らしく住める住宅を提供し利用者ニーズに応じた改善システムをつくる 

  【処方箋-2】低廉で質が良く、地域復興に役立つ仮設住宅を造る

  【処方箋-3】コミュニティを維持する入居方法を工夫する   

  【処方箋-4】孤立化しやすい遠方仮設・小規模仮設を避ける 

  【処方箋-5】仮設住宅での孤独死・孤立化を防ぐ 

  【処方箋-6】人的サポートを実施しサポートセンターを設置・運営する   

  【処方箋-7】コミュニティを生かした空間をつくり、仮設住宅を運営する 

  【処方箋-8】民間住宅の借り上げ制度で、利用できる空家を再生する 

  【処方箋-9】「仮設」を恒久住宅にする 

  【処方箋-10】仮設住宅を、住宅再建、復興まちづくりを話し合う場にする 

  【処方箋-11】仮設住宅のいらない住宅・居住政策を実施する 


 7. NPO・NGO  【Word:151KB】   


  【処方箋-1】地域でボランティアに何をさせるのか(被災時の受入れ体制)

  【処方箋-2】能動的な支援組織のあり方を考え、支え、育て、備える 

  【処方箋-3】後方支援の拠点・システムを作る 

  【処方箋-4】市民支援 


 8. 大都市圏の課題(首都圏の経験)   【Word:212KB】   


  【処方箋-1】密集市街地の防災性を強化する 

  【処方箋-2】住宅の耐震強化をすすめる 

  【処方箋-3】帰宅難民を出さないパッケージメニューをつくる 

  【処方箋-4】パニックを起こさない様に事前学習する 


 9. 生活再建・住宅再建と地域経済、雇用  【Word:164KB】 


  【処方箋-1】サプライチェーンの分断を前提に社会システムを構築する 

  【処方箋-2】分散型・独立型の地域を基盤に持つ商工業を大事にする 

  【処方箋-3】キャッシュ・フォー・ワーク(CFW)を取り入れる 

  【処方箋-4】パーソナルサポートを行う   

  【処方箋-5】復興予算を地域で使う 

  【処方箋-6】地域の核となる産業の復興を第1に考える 

  【処方箋-7】復興まちづくり会社・地域ファンドをつくる 

  【処方箋-8】産業復興と同時に住宅再建をすすめる 

  【処方箋-9】二重住宅ローン問題の解決 


 10. 持続可能な都市・地域づくり  【Word:30KB】 


  【処方箋-1】都市の自立性を高める ― 都市構造のあり方 ―  

  【処方箋-2】被災者主体・被災者参加の復興まちづくりを進める

  【処方箋-3】海・浜・川・森・田・畑の環境を保全する 

  【処方箋-4】過疎地域を支援する 

 

第2部 女性の視点から考える防災まちづくり ― 誰もが安心して暮らすために ―   【Word:2,035KB】


 1. なぜ、防災に女性の視点が必要なのでしょうか?  【Word:423KB】


 2. 東日本大震災では支援の現場で何が起こったのか  【Word:94KB】 


  【処方箋-1】災害支援におけるジェンダー・多様性の視点の必要性を周知する 

  【処方箋-2】防災計画などに男女共同参画の理念などを記載し実践する 

  【処方箋-3】防災・復興の施策の意思決定に女性の参画を増やす 

  【処方箋-4】防災・復興の支援行務に従事する職員の活動環境を整える 

  【処方箋-5】日常に存在する地域のジェンダー課題と結びつけて防災の課題を考える 


 3. 避難所を女性視点で見直す  【Word:48KB】 


  【処方箋-1】避難所におけるプライバシーを確保する 

  【処方箋-2】生活空間として避難所を改善する 

  【処方箋-3】女性の居場所を確保する 

  【処方箋-4】避難所の環境整備基準を地域防災計画・個別マニュアル等で定める   

  【処方箋-5】物資・固定的性別役割による負担増・心身の健康といったニーズに対応する   

  【処方箋-6】治安・暴力問題にしっかりと対応する 

  【処方箋-7】避難所運営や地域防災組織で、女性の参画を促進する 


 4. 避難住宅【仮設住宅・借上げ住宅・在宅避難】  【Word:35KB】


  【処方箋-1】DVシェルターや女性の相談窓口・女性の居場所を開設する

  【処方箋-2】人的(生活)サポートを導入し仮設住宅自治会役員や管理人に女性を登用する 

  【処方箋-3】コミュニティの中で女性のエンパワメントをすすめる 

  【処方箋-4】女性建築技術者、女性プランナーを活用する 

  【処方箋-5】福祉仮設住宅の量と質 


 5. 被災から復興に向けての女性の健康  【Word:42KB】 


  【処方箋-1】避難所等の運営と環境に女性の視点を反映させる 

  【処方箋-2】ケア役割と男女共同参画について啓発しシステムを整える 

  【処方箋-3】支援者の健康管理に配慮する 

  【処方箋-4】放射線の影響と健康のために必要な配慮をする


 6. 災害時の女性に対する暴力  【Word:40KB】 


  【処方箋-1】女性への暴力に対する基本認識をもつ 

  【処方箋-2】暴力を見過ごさない 

  【処方箋-3】被害者が相談しやすい窓口と専門機関の連携 

  【処方箋-4】避難計画や避難所マニュアルに女性や子どもへの暴力防止を記載する 

  【処方箋-5】暴力を容認しない、受け入れ調整団体の姿勢を行動で示す 

  【処方箋-6】通常時にDV・性暴力に関する研修の機会を設ける

 
 7. 多様な視点【ひとり親・障害女性・外国人女性・性的マイノリティ】   【Word:60KB】


  【処方箋-1】ひとり親支援の実態把握を行い広範で多様な支援を行う 

  【処方箋-2】障害がある女性に関する実態を明らかにするという視点をもつ 

  【処方箋-3】外国籍住民の地域での位置づけを見直す 

  【処方箋-4】安否確認の体制をつくる 

  【処方箋-5】在留資格や法的手続き等に関する情報発信や相談窓口の設置を行う 

  【処方箋-6】「男女別」をつくる際に配慮し多様な家族を尊重する 

  【処方箋-7】地域の性的マイノリティ団体と連携して防災マニュアルをつくる 

  【処方箋-8】排除しない、平時からのまちづくりを実践する 


 8. 被災下の雇用不安と女性  【Word:41KB】 


  【処方箋-1】災害時を含めた非正規雇用の働き手への支援体制を強化する 

  【処方箋-2】ジェンダー雇用統計を整備する 

  【処方箋-3】「被災下のワーク・ライフ・バランス」を確保する

  【処方箋-4】緊急雇用など政府の雇用支援策を活用できる書類作成ボランティアを導入する 

  【処方箋-5】多様な職業訓練を実施する 

  【処方箋-6】災害時に必要な公共サービスの青写真をつくる 


 9. 被災者支援と世帯主主義問題  【Word:34KB】 


  【処方箋-1】被災者支援の世帯主主義を改める 


 10. 防災・避難・復興計画・運営に女性・多様な人々の参画を  【Word:62KB】


  【処方箋-1】意思決定への参画の質を高める 

  【処方箋-2】被災時の女性の参画を進めリーダーシップをとれるようにする 

  【処方箋-3】地域の防災活動のリーダーに女性がなる 

  【処方箋-4】防災計画、復興計画等の委員会での女性の位置づけを明記する 

  【処方箋-5】男女共同参画センター・部局が委員会等に人材を推薦していく機能をもつ 

  【処方箋-6】行政の実務プロセスへの女性の参画を進める 

  【処方箋-7】多様な立場の人々の参画を実現する 


 11. 防災計画づくりに女性(ジェンダー・多様性)視点を  【Word:42KB】 


  【処方箋-1】地方防災会議の女性委員を増やす、危機管理・防災部門に女性担当者を配置する、作業部会等を作って十分に議論する 

  【処方箋-2】災害時の関係主体の役割明記、マニュアル策定など

  【処方箋-3】自治体職員や災害支援関係者に対する研修を実施する 

  【処方箋-4】地域コミュニティ等での防災計画等の決定過程や地域組織の運営への参画 


 12. 災害支援・復興の国際基準におけるジェンダー・多様性の視点 ― スフィア基準 ―  【Word:82KB】  


 13. 多様な人々への防災・避難・復興のための学習・研修・ワークショップ  【Word:1,325KB】 


  【処方箋-1】ポイントを押さえた人材育成と場づくりを行う 

  【処方箋-2】教材を整備し研修プログラムを開発する 

  【処方箋-3】各地における取り組み事例から実践を考える

 

復旧・復興に向けた課題 ― 今後のあり方と問題点 ―   【Word:3,506KB】


 1. コミュニティを核としたネットワークの確立 

 2. 被災者の居場所などを社会福祉法から考える 

 3. 安全なまちづくりと減災計画 

 4. 震災遺児(震災孤児)と課題 

 

おわりに   【Word:220KB】

 

資料 近代日本での主な災害・事故と呈された課題および制度改正   【Word:368KB】


資料 東日本大震災関連データ   【Word:252KB】