〈福島発〉スルメ販売で職場オルグ!

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〈福島発〉スルメ販売で職場オルグ!

2025/12/15

肉厚で大きい上質な北海道産のスルメだ(11月21日/福島市あらかわクリーンセンター)

 
 

じちろう共済「割り戻し金」を手渡し  物資販売もセットで深まるきずな

年末が近づくと「物資あっせん」を行う伝統を持つ単組がある。近年、減っていると言われるが、組合員との対面コミュニケーションとして、その意義は失われてはいない。福島市職労の取り組みをのぞいてみた。

 
 
  福島市職労は毎年11月末、じちろう共済の「割り戻し金」を組合員に現金で手渡ししながらスルメを販売するという「伝統」がある。このユニークな取り組みについて、書記長の井上和弥さんに聞いた。
 「退職された先輩によると、この活動が始まったのは1979年ころ。スルメが値崩れして困っている北海道の漁業関係者を支援するために始めたそうです。ただ、詳細は今では分かりません」。
 福島市を中心とした地域には、「イカニンジン」という郷土料理があり(左写真参照)、お正月に食される。スルメの販売は、うまく組合員ニーズにマッチ。じちろう共済の割り戻し金の配布も相まって、組合員が楽しみにする行事として定着した。
 福島市職労のじちろう共済加入者はおよそ1,700人。全員に現金で手配りする上に、大量に購入したスルメを仕分ける作業は、並大抵の手間ではない。
 「大変な作業ですが、割り戻し金をもらえることのメリットが、未加入者にもPRできます。また、割り戻し金でスルメも購入できるので年末の楽しみにもつながります」と、井上さんは話す。
 この2年間はスルメが不漁だったため入荷が少なく、完全予約販売に。箱ごと大量に職場に運び込んで、その場で声をかけて売ることができないのが残念。今年はスルメが豊漁だったので、来年が楽しみだ。
 
 
福島の郷土料理「イカニンジン」
北海道の「松前漬け」に似ており、両者にはつながりがあるとの説がある
出典:農林水産省ウェブサイト

(機関紙じちろう2025年12月15日号より転載)

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