心ほぐれる馬との時間〈part1〉

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心ほぐれる馬との時間〈part1〉

2026/01/07

馬といえば競走馬を思い浮かべる人も少なくないだろう。だが、かつて馬は、農耕、輸送など人の生活と密接に関わる動物だった。優れた知能・体力だけでなく、馬には人を癒す力もあるらしい。茨城県阿見町のホースセラピーフィールド「ヒポトピア」を訪ねた。

 
 ホースセラピーとは、馬との触れ合いを通したリハビリテーションやセラピーのこと。イギリスでQOL(生活の質)の向上を目的に行われるようになり、ドイツでは、リハビリなどの医療行為として行われている。馬と触れ合うことによって身体的、精神的な癒し効果が得られるとともに、一人ではできない馬の世話を他者とともに行うことを通じて、社会性を育む効果もある。
 

馬の持つ寄り添い力がホースセラピーの魅力

 アニマルセラピーというとドックセラピーがよく知られているが、犬と馬では人への近づき方に大きな違いがある。馬は他者との距離の取り方が上手で、社会性の作り方が人間とよく似ているという。そのため、コミュニケーションが苦手な人でも自分のペースやタイミングで馬に近づくことができる。
 また、馬は大きな体で力もとても強いが人の小さな指示にも応えてくれる優しさや寄り添い力を持つ。障害の有無にかかわらず、その人に合った関わり方ができる点が特徴と言える。


馬との触れ合いが導く成長の喜び

 自治体から委託を受けた児童発達支援・放課後等デイサービス事業所でもあるヒポトピアでは、障害児支援プログラムも提供している。
 ヒポトピアには馬術競技を引退した馬やサラブレッド、ポニーなどさまざまな品種の馬がいる。品種によって、体格や騎乗した時の揺れ方が違うため、利用者に合わせた馬を選べるようにしている。
 また、利用者がどんな乗り方をしても馬が驚かないよう、乗馬インストラクターなどのチームで、入念に馬を訓練している。
 子どもたちは、騎乗してフィールドに置かれたカラーコーンの色を覚えたり、自分の意志で左右に馬を動かす感覚を身に付けたり、それぞれの目的に合わせたレッスンを行う。それまでできなかったことでも、馬という存在を介することで、楽しみながらできることを増やしていく。目標を達成すると、本人はもちろん、家族の喜びもとても大きい。
 車椅子から馬に乗り換え、楽しそうに手綱を引く子の姿に、馬の持つ大きな包容力と癒しの力を感じた。
馬の餌の用意や掃除など、皆で協力して厩舎活動も行う
(機関紙じちろう2026年1月15日号より転載)

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