ASEANの労働組合と国会議員:ミャンマーの国民統一政府(NUG)を認めよう!― 軍事クーデターから7ヶ月、ミャンマーの民主主義を求めて ―

参加者に感謝を述べる国民統一政府(NUG)のリアン・フムング・サコーン連邦大臣

 

8月30日、「ASEAN(東南アジア諸国連合)プラス6社会対話」が開催されました。この社会対話は、いまだに残虐な軍事政権に支配されているミャンマーにおいて、ディーセント・ワークを進めるために民主主義を回復することを目的に行われました。ASEANの主要な経済パートナーである日本、韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランドの労働組合、国会議員、ミャンマー国民統一政府(NUG)からも参加しました。PSI-AP(国際公務労連アジア太平洋地域)からの呼びかけに応じ、自治労からも参加しました。

 

※この社会対話は、ASEANサービス従業員労働組合評議会(ASETUC)が、国際労働組合総連合-アジア太平洋地域組織(ITUC-AP)、ASEAN労働組合評議会(ATUC)、国際産業別労働組合・アジア太平洋地域組織(GUF・AP)、ASEAN人権議員連盟(APHR)、ミャンマー労働組合総連合(CTUM)、国民統一政府(NUG)と協力して開催しました。PSIは、GUFの一員として協力しています。

 

ASEAN人権議員連盟(APHR)を代表して参加したマレーシアのチャールズ・サンティアゴ議員は、「議員のみなさんには、ミャンマーの人権と民主主義を守るためにNUGを承認し、党派を超えて一致団結し、各国政府に緊急の行動を起こすよう説得しよう」と呼びかけました。

 

国民統一政府(NUG)のリアン・フムング・サコーン連邦大臣は、「みなさまの支援とご協力に感謝します。みなさまが私たちの味方であることを知っていれば、民主化のための闘いがどれほど困難で危険な状況であっても、私たちは必ず勝利を得ることができると確信しています」と述べました。

社会対話に参加したパネリストのみなさん 下段中央はマレーシアの

チャールズ・サンティアゴ議員。

 

今年のILO総会で採択された決議にも記載されているとおり「ミャンマーの労働者やコミュニティに対する残虐な攻撃が続いている」「軍事政権により1000人以上が殺害され、7000人以上が逮捕され、少なくとも5800人が不当に投獄されたままで、軍への抗議活動に参加したことを理由に26人に死刑判決を受けている」「少なくとも260件の医療従事者および医療システムへの軍部による攻撃により、新型コロナウイルス感染症の大流行が助長されている」「いくつかの多国籍企業が国際的な人権規約を無視し、軍部への支援を継続している」など、ミャンマーの現状について改めて参加者で共有しました。

 

ミャンマー労働組合総連合(CTUM)のピョー・サンダー・ソーさんは、「2016年のNLD政権発足後、労働者の権利、賃金、労働安全衛生など雇用分野における改革を着実に進めてきました。しかし、軍事政権によりすべてが壊されてしまいました。ロヒンギャも含むミャンマー人の民主主義を守るために、みなさんに連帯をお願いしたい。人々は食糧なども限られたなか、非常に厳しい状況ですが、お互いに助け合いながら軍に対する抵抗活動を続けています。とにかくこの状態を止めるために働きかけをお願いします」と訴えました。

 

軍事クーデターから7ヶ月、ミャンマーの市民、労働者たちは、軍からの弾圧に屈することなく、抵抗を表す三本指を掲げ、民主主義を求めて闘いを続けています。

 

※国際公務労連(Public Services International/PSI)とは、スイス・ジュネーブに本部を置く国際的な公共サービス部門労働者の労働組合の連合組織で、自治労は1980年に加盟。