タイ北西部、ミャンマーとの国境近くにあるメータオ・クリニックへの支援をしました

メーソート近郊の一時的シェルターに避難してきた人々(タイ当局の管理下)

 

 

ミャンマーの軍事によるクーデターから9ヵ月、ミャンマーの人びとは、今もなお民主主義を求めて命を懸けた闘いを続けています。国軍による市民弾圧により、子どもも含めて1,222人(10月30日現在)が亡くなりました。国内避難民も20万人以上と言われ、9月の国連の特別報告書は300万人以上が人道援助を切実に必要としていると報告しています。
新型コロナウイルス感染症については、今年の6月中旬ごろから新規感染者数が急増していましたが、9月以降、減少し落ち着きつつあります。ワクチン接種も100人あたりの接種回数が28.8(10月25日現在)と少ないものの、徐々に進んできています。
メータオ・クリニックでのワクチン接種の様子
クーデター以降、資金や物流の流れが寸断されており、ミャンマー国内では医薬品はもちろん、食料や生活物資の入手が困難な状況が続いています。困難な中においても、自治労が支援してきた看護師・助産師組合の仲間たちは、スマートフォンなどのオンラインを活用しながら、感染者への治療や対策などを続けています。
この度自治労は、NPO法人メータオ・クリニック支援の会を通じて、メータオ・クリニックの支援を行うこととしました。メータオ・クリニックでは、病院としての診療を続けるとともに、感染者へ治療や対策も行っています。また、国境沿いに暮らす少数民族や避難民への支援も行っています。例えばその一つの活動として、クリニックのあるメーソートからミャンマー国内の避難民が滞在している地帯まで、トラック、手漕ぎボート、バイク、徒歩などでつないで、週に1回ペースで支援物資を届けています。国軍から狙われる可能性もある中、一人でも多くの避難民を支援するため、活動を展開しています。
診療所外で分娩せざるを得ない妊婦さんに渡す安全分娩キット
クーデターから時間が経つにつれ、マスコミ報道などで取り上げられることも少なくなってきましたが、今もなお、民主主義を求める闘いは続いています。自治労は、ミャンマーで闘う仲間たちに引き続き、連帯を示し、支援をしていきたいと考えています。
※※メータオ・クリニックは1989年、タイ北西部に位置する国境の街メーソートに設立されました。設立以来、軍事政権による迫害・弾圧などによってタイに逃れてきたミャンマーの人びと、貧困により国内では医療を受けられないミャンマーの人びとのために医療を提供し続けています。