米空母の横須賀「母港化」50周年に抗議する10.5全国集会 日米軍事一体化と自衛隊の強化に反対し 全国的なたたかいを進めよう

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米空母の横須賀「母港化」50周年に抗議する10.5全国集会 日米軍事一体化と自衛隊の強化に反対し 全国的なたたかいを進めよう

2023/10/27

米海軍の横須賀基地に空母が配置されて50年目となる10月5日、空母配備と基地機能強化に反対する集会が開かれた。主催は神奈川平和運動センター。会場の横須賀市・ヴェルニー公園には750人が集まり、「米空母の母港化反対」と抗議の声をあげた(写真下)。

自治労は、地元・神奈川県本部150人を中心に関東甲の各県本部の組合員が参加した。また集会前段には自治労参加者は「軍港ツアー」と県本部主催の「人権と平和を考えるセミナー」参加を通して、横須賀基地の現状と平和運動課題への理解を深めた。

 日米が並んで司令部を置く唯一の港=ヨコスカ

横須賀には、米海軍第7艦隊の司令部と海上自衛隊の司令部とが置かれている。港内には海上自衛の艦船と米海軍の艦船が当たり前のように並んで停泊しているのを見ることができる。
横須賀の米海軍の中核は、原子力空母「ロナルド・レーガン」。搭載する攻撃機は約90機、乗組員総数は5,680人を擁する「動く航空基地」だ。これを護衛する随伴艦はすべて、高い対空・対艦・対潜水艦能力を有するイージス艦。核弾頭も搭載可能な巡航ミサイル「トマホーク」を発射する能力も有する。横須賀は、東アジア最大の軍港だ。
横須賀は1973年に空母「ミッドウェー」の母港とされ、2015年に5代目の「ロナルド・レーガン」に交代。2024年には「ジョージ・ワシントン」に交代する。他方、自衛隊も戦力の強化を続けてきた。護衛艦「いずも」(写真下)は、2024年度末から空母に改修される。最新鋭戦闘機F-35Bの搭載も予定されている。集団的自衛権の行使を認める「安保法制」により、自衛隊の実戦部隊化が加速している。
今、改めて米軍基地の縮小・撤去、改憲・軍事力強化反対の、全国的な取り組みが求められている。

(左)護衛艦「いずも」 ヘリコプター搭載型の護衛艦。全長240M、乗員470人。固定翼機の離発着が可能な空母への改修が進む(右)ミサイル駆逐艦「ヒギンズ」 イージスシステムにより、同時に多数の空中目標を捕捉し交戦できる能力を有するイージス艦

 

■ヨコスカ 米空母「母港」50年が持つ意味

米軍は横須賀にあった旧日本海軍の軍港を接収し、第7艦隊の司令部を置いてきた。ベトナム戦争末期の1973年、市民の強い反対を押し切り米空母「ミッドウェー」の母港となる。米軍は海外に多数の基地を持つが、空母の「海外母港」は横須賀だけだ。横須賀は、ベトナム、イラク、アフガニスタンなどへの米軍の出撃拠点となってきた。米空母が搭載する艦載機は厚木基地に飛来し、深刻な騒音被害や墜落事故の恐怖を地域住民に与え続けている。また、「非核三原則」と「核持ち込みの事前協議」を無視した、米艦船による核兵器持ち込み疑惑、空母の動力源である原子炉の事故などの不安も指摘されている。
 

機関紙じちろう2023年11月1日号より転載

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