集会キーワードは”エンゲージメント”《第5回自治研UNDER35全国集会@連合会館》

ホーム > ニュース > 自治労全般 > 機関紙じちろう >

集会キーワードは”エンゲージメント”《第5回自治研UNDER35全国集会@連合会館》

2025/05/16

「ボードゲーム:公務員ステップ」開始前、学生が行きたい部署を20の部署から3つ選択する。ペアの公務員が助っ人として、どんな仕事をする部署か学生に伝える。皆ワクワクした面持ちだ

「やりがい」ってどう見つける?エンゲージメントを高めて仕事を面白く

 4月25日、「第5回自治研UNDER35全国集会」を東京・連合会館で開催した。

 2014年に佐賀自治研で誕生した「自治研UNDER35」は、これまで高知や群馬を舞台にフィールドワークを展開し、若者の地域課題への理解を深める機会として2年に1度開催してきた。今回は83人が参加。講演や公務員志望の学生とのワークショップを通じて「エンゲージメントを高める仕事との向き合い方」を考えた。

 午前の部では城西大学経済学部准教授・小関一史さんが講演。エンゲージメントとは「仕事に対する熱意や愛着」のことであり、「熱意・没頭・献身」が構成要素だと説明。「エンゲージメントは誰かに与えられるものではない。まず職員個人のモチベーションを高めることが大切である。モチベーションが低い状態では仕事に対して熱意や愛着は生まれない。職員が成長実感を得て、人生全体の充実感を高めることで個人や組織に対するエンゲージメントが高まる」と話した。

 さらに、エンゲージメント向上の一手法として、自治体職員が組織の枠を超え、自己の成長または組織・地域の課題改善を目的として主体的に取り組む活動「自主研(自主研究活動)」を紹介した。

 1957年から始まった自治研は自主研究活動の原点であるとし、その後、さまざまな類型で活動が広がった自主研の変遷と自治研が果たしてきた役割を解説した。講演の中では、参加者とリアルタイムで意志疎通ができるアプリ「Slido」を活用し、参加者に対し「今の仕事にエンゲージメントを感じているか」「エンゲージメントを感じにくい理由は」などと問いかけた。最後に小関さんは「将来への自己投資の一環として自主研を始めてみてはどうか」と提起した。

※集会詳細については、『月刊自治研』6月号(65日発売)に掲載予定。

31年間埼玉県東松山市役所職員として勤め、現在は城西大学経済学部准教授の小関一史さん。公務員時代から「自主研」の取り組みを進め、仕事に面白みを見出しながら実務に臨んでいた


午後の部では、”しまね自治研”発、対話型ボードゲーム『公務員ステップ』を学生とともに体験


 午後の部では、公務員志望の学生と公務員がペアとなって公務職場やキャリアを考える『公務員ステップ』を実施。都内の大学生14人がゲームに加わった。参加した公務員からは「学生に仕事を説明する中で、自分の中の『これからこうなっていきたい』という思いが明確になった」。学生からは「公務員ステップを通して公務員になるという思いを固めることができた」といった声が寄せられた。

ゲームの概要説明を聞き入る参加者たち
実際にゲームをやってみせる、(株)BeOneの丹羽野真也代表取締役。「公務員ステップ」は、(株)BeOne×島根大学学生3名×自治労組合員の3者により共同制作されたボードゲーム。昨年の「しまね自治研」で正式リリースされた

★当日の様子は、(株)BeOne公式サイトでもご確認いただけます★

(機関紙じちろう2025年5月15日号より転載)

関連記事

  • 立憲民主党 参議院議員 岸まきこ
  • 参議院議員 えさきたかし
  • 自治労共済生協
  • 株式会社 自治労サービス
  • ろうきん

ページトップへ