2025/09/19
「戦後80年」、参院選の総括、組織強化で白熱した討論

自治労は8月25~27日の3日間、第99回定期大会を栃木県宇都宮市で開催。2026-2027年度運動方針、運動と闘争の強化にむけた産別体制・財政の構造改革(組織討議案)、2026年度予算案など、提案したすべての議案(下記参照)を賛成多数で可決・決定した。
また、2026-2027年度の新執行部の選挙を行い、石上千博委員長を先頭とする役員体制を確立した。
大会のスローガンは「未来を創る、仲間とともに」。大会会場には全国から代議員・傍聴者ら約2,100人が参加。7月の参議院選挙で再選を果たした自治労組織内参議院議員・岸まきこも駆けつけ、参加した組合員に、この間の選挙戦の報告と2期目に臨む決意を述べた。
大会の最後に、石上委員長が「まずは現業・公企統一闘争、確定闘争に全力で取り組もう。組合員の声を集め、要求をつくり、当局にぶつける。要求するところからすべてはスタートする。全単組で頑張って、一歩でも前進しよう」と呼びかけ、「団結がんばろう」で閉会した。
すべての議案が可決・成立 新たな執行体制を確立
報告は、一般経過報告、会計決算報告、監査報告、自治労共済事業活動報告が提出され、承認された。議案は8本が提案された(1面右下囲み)。2日目・3日目に集中して討論が行われ、採決の結果、すべての議案が可決・成立した。役員選挙(信任投票)では、立候補した全員が信任された。
1日目は、石上千博委員長のあいさつに続いて、5人の来賓(下記参照)のあいさつ等の後、議事に入った。
一般経過報告をはじめ各報告をめぐる質疑・討論では、26県本部1社保の27人の代議員が発言。参議院選挙闘争、賃金闘争、公務災害認定、脱原発、反戦平和運動や各種評議会の取り組みなどの報告があった。
新規加盟組合の紹介では、この1年間に自治労加盟した10県本部13単組等の代表者が登壇。そのうち1人が代表して決意を述べた(ページ最下部に新規加盟組織一覧)。
1日目の最後に第1号議案2026‐2027年度自治労運動方針(案)が、2日目冒頭からは第2号議案から7号までの議案が提案され、質疑・討論が行われた。
討論は、本部の中間答弁をはさみながら3日目午前まで行われ、41県本部43人の代議員が討論に参加した。発言は主に、第1から第4号議案に集中した。
3日目の本部答弁の後、石上委員長が総括答弁。「戦後80年の今こそ、地方自治の確立と平和と民主主義を守るという自治労結成の意義を確認したい。自治労は今、連合結成時の組織分裂に匹敵する危機にある。しかしあのときと同じように、自治労運動を信じて頑張る仲間がいるから、必ず克服できる」と訴えた。採決に付したすべての議案は賛成多数で可決・成立した。
(機関紙じちろう2025年9月15日号より転載)