2025/04/30
4月25日、衛生医療評議会は2025年度第4回レベルアップ講座をオンラインで開催し、約70人が参加した。
今回は「医療現場の声を活かす~組合と議員のパートナーシップをめざして~」をテーマとして開催。医療職場の組合員から議員となった2人を招き話を聞いた。
講座は、看護問題対策委員会リーダーの松浦敬介さんのあいさつにより開会し、続いて組織内議員の岸まきこ参議院議員からビデオメッセージによるあいさつをいただいた。岸さんは今、立憲民主党内の公立・公的病院改革ワーキングチームの副座長として、地域医療の維持・存続のために働きかけている。
続いて、長能朋広臨時中央執行委員から「政治闘争に取り組む意義」と題した講演を行った。「なぜ労働組合が政治にかかわるのか?」という課題は、誰もが一度は抱く疑問ではないだろうか。自治労がめざす社会や理念を共有する政党と協力していくことの意義、職場からの声を政治に届けることで労働者の環境を変えていけるなど、わかりやすく説明した。
次に、衛生医療職場から県議会議員となった現職の2人を招き、活動報告を行った。
・半沢雄助さん(福島県会議員・臨床検査技師、元自治労福島県職員連合労働組合副中央執行委員長) ※インスタグラム
労働組合での経験は議員活動にも活きている。議会では市民の声は届いても、労働者の立場に立った話は少ない。現場を知っているからこそ政策反映に取り組めることがある。
終末期医療に携わりたいと思って看護職に就いた。今もそのテーマは変わらない。引きこもり支援にも注力し、シャッター商店街の復興のための取り組みなど、地域の身近な課題に取り組んでいる。
2人の報告を受けて行われたパネルディスカッションは、看護問題対策委員のメンバーと、半沢さん、甲地さんで行った。組織内議員と組合の連携があれば、職場の声を政治に届けることができる。すぐに課題が解決しなくても、改善につなげられる可能性が高くなる。委員からは「政治に無関心でも無関係ではいられない」との言葉もあった。
参加者からは「組合員の処遇改善のためには議員との連携が必要と感じた」「組合と議員の意見交換の大切さを感じた」「若手組合員から政治とのかかわりが理解されにくいと感じる。学習の場が必要」などの感想があった。
衛生医療評議会の小森議長が「今回の講座で政治の重要性を改めて認識できた。政治とのつながりを深め、議員との連携を強め医療現場の課題解決に取り組んでいきたい」と締めくくり、講座を終了した。
※講座の内容は、後日、動画のアーカイブ配信でご覧いただけます。
閲覧方法はご所属の組合または県本部までお尋ねください。