2025/09/25
左からコ・メディカル委員会リーダー・蟹由貴文さん、厚労省・嶋田憲嗣さん、衛医評前副議長・草井昭紀さん、コ・メディカル委員会・高橋隼風さん
衛生医療評議会コ・メディカル委員会は9月24日、2026年度第1回目のレベルアップ講座をオンラインで開催した。全国から医療職場を中心に約100人の組合員が参加し、働き方に関わる重要課題について理解を深めた。
冒頭、衛生医療評議会の原尾健作事務局長が「医療を取り巻く情勢」として、公立病院の経営状況や人事院勧告の動向を報告し、人員確保や処遇改善の必要性を提起した。
続いて、厚生労働省雇用環境・均等局の嶋田憲嗣さんが「医療現場における勤務間インターバル制度導入に向けて」と題し講演した。勤務間インターバル制度とは、勤務終了から次の勤務開始までに一定の休息時間(原則11時間以上)を確保する仕組みであり、過重労働の防止や健康保持に資する制度である。嶋田さんは「労働時間中心」から「休息時間重視」への発想転換を訴え、導入のメリットとして①健康維持・向上、②職員定着の促進、③業務生産性の向上をあげた。
その後、衛生医療評議会前副議長の草井昭紀さん、コ・メディカル委員会の高橋隼風さんが現場報告を行い、嶋田さんを交えたパネルディスカッションでは、制度導入の意義や課題、今後の展望について活発な議論が交わされた。
今回の講座は、医療現場における働き方改革の一環として「勤務間インターバル制度」を学ぶ貴重な機会となった。自治労としても引き続き、医療従事者が安心して働き続けられる環境整備に取り組んでいく。
※講座の内容は、後日、動画のアーカイブ配信でご覧いただけます。
閲覧方法はご所属の組合または県本部までお尋ねください。
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