衛生医療評議会が「長時間労働」をテーマにレベルアップ講座を開催

講演を行う中原のり子さん(東京過労死を考える家族の会)

 

自治労本部・衛生医療評議会は1月30日、医療職場における長時間労働をテーマに2022年度第3回レベルアップ講座をオンラインで開催しました。全国各地から看護師、コ・メディカル職員ら140人の参加がありました。

 

講座では「医療者も患者も幸せになれる、真の働き方改革とは」をテーマに、過労死遺族である中原のり子さんが講演に立ち、医師のみ過労死ラインの2倍を容認する医師の働き方改革に疑問を呈しながら「コロナ対応も加わり、最前線でがんばる、良心的な医療従事者が苦しむ現状を見過ごすことはできない。今、限界を感じ働いている皆さんには、限界を超えないでと呼びかけたい」と訴えました。参加者からは、職場内におけるパワハラ防止策や、コロナ禍における医療従事者の働き方についての質問が寄せられました。

 

続いて、現場を代表して自治労本部・衛生医療評議会の牧田彰一郎さん(静岡県本部)が報告に立ち、夜勤後の休日付与のあり方について自身の職場において労使合意した事例などを紹介しました。また「労働組合は医療の非常識を指摘し、改善させる必要がある。今の働き方が正しいことなのか、自身の働き方に引き付けて考えてほしい」と述べました。

現場報告を行う牧田彰一郎さん(静岡県立病院労組)

 

最後に、自治労本部・看護問題対策委員会の原尾健作リーダー(長崎県本部)が「苛烈なハラスメントや時間外労働の先には過労死や自死が待っている。今回の講義を各地の医療職場の取り組みに活かしてもらいたい」と述べ、本講座をまとめました。

 

コロナ対応も加わり、医療現場においては長時間労働が恒常化しています。昨年、衛生医療評議会が実施したアンケートにおいては、コロナ対応した職員の2割がうつ的症状があると回答しています。衛生医療評議会では、安心・安全の医療提供体制を確保する観点からも、医療・保健職場の時間外労働をなくし、夜勤・交代制勤務の負担軽減に向け、取り組みを進めていきます。