全員参加の確定闘争で 人勧を超える改善を勝ち取ろう

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全員参加の確定闘争で 人勧を超える改善を勝ち取ろう

2025/10/10

宮脇拓也 労働条件局長

2025秋季・確定闘争が始まる。8月の人勧は、月例給3.62%、一時金0.05月の引き上げ勧告となった。しかし、賃上げムードに気を緩めてはいけない。各自治体の賃金・労働条件改善は単組での交渉・協議で決まる。これから出される都道府県人事委員会勧告対策も必要だ。国を上回る改善を勝ち取るためのポイントを、宮脇・新労働条件局長に聞いた。

今年の秋季・確定闘争のポイントは?

宮脇 賃金の引き上げです。人勧を踏まえた月例給・一時金の改善だけでなく、昇給・昇格などの課題を把握し、賃金運用の改善にむけ「1単組・1要求」に取り組むことが重要です。近年引き上げが抑えられてきた中堅層を中心に運用を改善し、全単組での38歳4級到達をめざします。また、通勤手当の引き上げも重点です。とくに駐車場代は現在支給されていない自治体がほとんどです。地域の実情に応じ国を上回る改善を勝ち取りたいところです。「国が引き上げ勧告だから何もしなくても上がる」は大間違いです。国の給与法改正の動向に関わらず、しっかりと自治体確定闘争に取り組むことが何よりも重要です。

5つの重点課題

・賃金の引き上げ改定を行うこと
・自動車等使用者の通勤手当について、国以上の改善を行うこと。駐車場代についても国以上の支給を行うこと
・38歳4級以上をめざして在級期間を短縮すること
・中途採用者の賃金改善を行うこと
・会計年度任用職員の昇給上限と公募によらない採用の上限回数を撤廃すること

産別統一闘争は必要?

宮脇 産別統一闘争の目的は、「皆で同じところをめざしてたたかうことで全体を引き上げること」です。賃金・労働条件は、自治体ごとに比較すると実はかなり違いがあり、人員確保にも影響します。勧告通りの改善だけでは差は埋まりません。当局は他の自治体をとても気にするので、全国一斉に要求・交渉を行うことが当局への大きなプレッシャーとなるのです。

要求づくりで大事なこととは?

宮脇 要求作成には組合員の声をより多く集めることが大切です。最近はWebアンケートで意見集約する単組もあります。私はできるだけ対面で意見を聞きたい派ですけどね。賃金課題だけでなく、職場環境に関する要求も積極的に盛り込みましょう。職場単位で声をあげて改善できなかったことでも、組合で要求・交渉すれば改善できることが少なくありません。 厳しいたたかいの時こそ現場の声の重みがあります。要求作成から一人ひとりが関わり、闘争期の集会には必ず参加するなど、単組執行部が自信を持って交渉に臨める体制をつくっていきましょう。また、前段のたたかいとして、2025現業・公企統一闘争への結集もお願いします。

別統一闘争日程

交渉ゾーン:11月第2週
交渉のヤマ場:11月13日㊍
全国統一行動日:11月14日㊎
(2時間ストライキを上限)

(機関紙じちろう2025年10月15日号より転載)

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