原発事故から13年、福島の今を訪ねる~青年部福島スタディツアー~

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原発事故から13年、福島の今を訪ねる~青年部福島スタディツアー~

2024/02/19

青年部は2024年2月16日~18日、2024自治労青年部福島スタディツアーを行いました。
福島駅を出発地点に53人の参加者(21県本部40単組)がバス2台に分かれ、浪江町、双葉町、大熊町を訪ねました。今回は現地視察だけではなく、集まった仲間との意見交換の時間を設け、それぞれの視点で感じたことを共有し、学びを深めました。
下記に参加者のレポートの一部を紹介します。

東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)を訪ねて感じたこと・考えたこと

東日本大震災は、多くの命や大切なものを突然奪い、人々の人生を大きく変えました。原子力災害と復興の記録や教訓の未来への継承・世界との共有を行うとともに、災害を経験したからこそわかる防災・減災の重要性や地域コミュニティの必要性等、経験を未来につないで安心を広げて行くことの大切さを考える場所となりました。
東日本大震災・原子力災害伝承館を見学する参加者

東日本大震災からの復興と課題について大熊町職労・愛場委員長による講演を受けて

新たな特産品の開発、大学生と連携して町の発展を考える取り組みなど、町は復興にむけて歩み始めています。一方で、避難先での生活の定着により住民の帰還が進まず、町の人口は震災前の5.3%にとどまっていること、一緒に働いていた仲間も同様に避難先が生活の拠点となり早期退職者が増加しているといった課題があることがわかりました。
講演する大熊町職労の愛場委員長

大熊町でのフィールドワーク

愛場委員長案内のもと、大熊町復興拠点の状況を歩いて確認しました。拠点内には、役場機能や交流・住宅ゾーンがあるほか、昨年8月には「学び舎ゆめの森」が開校し、9学年で約50人の子供が学んでいます。人工芝の運動場は実際に歩くこともでき復興の進みを感じることができました。
一方、復興拠点から車を走らせると目に入ってくるのは、帰還困難区域でした。工業団地のための土地開発が進む地区があるものの、バリケードが設置されている道やその奥の家屋、震災当初の崩れた家がそのままになっており、いびつな状況がありました。復興が進んでいる状況と、全く進んでいない状況の両面を知ることができました。
参加者はお互いの意見交換を通じて「参加する前後で(原子力政策に対する)考え方が変わった」「まだ理解は浅いかもしれないけど、原発や平和運動を考える良いきっかけになった」という声が出されました。
「学び舎ゆめの森」を訪ねる
屋根の瓦が落ちたままの建物。大熊町内にて。

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