2026/07/23
7月14~15日、富山市内で2026年度第2回鉄軌道部会を開いた。各都市で路面電車や地下鉄の運行や整備を担う組合員18人が参加した。
初日は富山地方鉄道株式会社(以下、富山地鉄)が運行する市内電車と南富山駅に隣接する車庫を視察したほか、2026年6月現在の富山市の公共交通網整備と輸送人員の増加につながっている背景について同社営業課の担当者より説明を受けた。
現在の富山市の公共交通網となった背景には、2003年度に①富山市が公共交通を軸としたコンパクトシティ戦略を掲げ、公共交通の整備を推進したこと、②将来の北陸新幹線の開業と線路の高架化を機に、廃止検討とされたJR富山港線の路面電車化と駅南側の市内電車との接続があった。その後下記4つの段階を経て整備された。
・2006年4月、駅北地区を走行していたJR富山港線を路面電車化し、富山ライトレールを開業。運行本数も増強。
・2009年12月、駅南側の中心市街地に3つの停留場を新設し、市内電車を環状線化。
・2015年3月、北陸新幹線開業と同時に市内電車が富山駅高架下に乗り入れ。南北の交通導線を一体化。
・2020年3月、富山地鉄が富山ライトレール(㈱)を吸収合併。駅北側と駅南側の直通運行を開始。
担当者は「富山ライトレールの開業はLRTの公設民営という先行事例として注目されているが、富山市北部方面の公共交通の再編・再構築の先進事例でもある」と話した。
参加者からは「職員採用にむけた今後の計画を教えてほしい」、「所属する事業では人員不足のため貸切営業を取りやめているが、貸切営業を継続するための工夫は何か」などの質問があった。これに対し担当者は、「今年8月に高校・大学生を対象にした運転体験会をはじめて行う。学校に出向いて募集をしているところ」、「運転免許を持った管理者が運行することもある」などと説明した。
また、輸送人員については、2006年が最も少なかったが、各段階を経て増加に転じ、北陸新幹線の開業、南北直通運転の開始でさらに増え、近年は毎年2~3%増えている。一方で、運行に必要な人員は現在11人の欠員状況にあり、人員確保に苦慮しているとの説明もあった。
2日目は自治労とやま会館内で行い、各単組から、鉄軌道職場における人員確保の状況と処遇改善の内容をはじめ、ワンマン運転にむけた準備や自動運転化に関わる施策などが報告された。また、熱中症対策として、空調服やアイスベストの着用が可能となったこと、瞬間冷却材や経口補水液などの支給があったことなどの報告もあった。これらを全体で共有し、終了した。







